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軟質施釉(樂)茶碗

更新日:2012年12月19日

 現在樂焼には、長次郎以来続く京都の樂家代々の作行きなど茶の湯を中心とした伝統的作陶と、またこれと同様の技法で焼成された軟質施釉陶(なんしつせゆうとう)全般をさす二つの定義があります。
 これらは内窯という小型の窯を使用して低火度(750°から1100°C)で焼かれた陶器で、釉薬を施した陶器の中では軟質施釉陶に分類される。基本的に轆轤(ろくろ)を用いず手捏ねにより成形し、大量生産・堅牢性には不向きではあるが、個性的な作風が認められる。いずれにしても、桃山茶陶を代表する陶器といえる。
 尚、この碗は長次郎の作風に近いプロポーションをもつが、火災により釉薬が変化している。

 

堺環濠都市遺跡(SKT448-2地点)出土
 堺市堺区戎之町東1丁
 慶長20年(1615)被災焼土層中より出土。
 口径10センチメートル、器高9センチメートル

 文献:堺市文化財調査概要報告第49冊 1995年3月

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