平成21年度ミニ展
百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録に向けて
仁徳陵古墳築造の時代‐百舌鳥古墳群からさぐる‐平成22年2月6日(土)〜6月27日(日)
空から見た百舌鳥古墳群 写真提供 堺市博物館
堺市では、大阪府・羽曳野市・藤井寺市と共同で百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録にむけての取り組みを進めています。
その一環として、当館では今回『仁徳陵古墳築造の時代‐百舌鳥古墳群からさぐる‐』と題してミニ展を開催いたします。
仁徳陵古墳の築造を5世紀とし、日本最大の仁徳陵古墳と百舌鳥古墳群の資料を通してその時代を探ります。
5世紀は、時代区分では古墳時代中期にあたります。当時の日本列島には、仁徳陵古墳をはじめ、300メートルを超える巨大古墳の7割が集中して築かれ、「巨大古墳築造の時代」と呼ばれています。
また古墳には、多量の鉄製武器・甲冑・農工具などが埋納され「鉄の王権の時代」とも呼ばれています。さらに当時の日本は、対外的に「倭国」と呼ばれ、統治者として「賛・珍・済・興・武」の5人の王名が中国の文献に登場し、「倭の五王の時代」とも呼ばれます。そして5世紀は、日本における「初期古代国家形成の時代」として最も有力な時期とされています。
展示では、100基以上の古墳からなる百舌鳥古墳群の出土品の中から、仁徳陵古墳をはじめ、乳岡古墳、大塚山古墳、七観古墳、御廟山古墳、塚廻古墳、城ノ山古墳、カトンボ山古墳、湯の山古墳などの、日本の古墳を研究するうえで重要な位置を占める考古資料を中心に紹介します。
主な展示品
百舌鳥大塚山古墳出土 三角板革綴襟付短甲・三角板革綴衝角付冑・青銅製三尾金具・斜縁二神二獣鏡、乳岡古墳出土 石製品類(堺市文化財課蔵)、カトンボ山古墳出土 大型子持勾玉等滑石製品類、城ノ山古墳出土 金銅製帯金具、御廟山古墳出土 円筒埴輪・形象埴輪・須恵器、仁徳陵前方部発見の甲冑図(複製)など
(所蔵表記のないものは、堺市博物館蔵。展示期間中一部展示替えあり。)

三角板革綴襟付短甲
(大塚山古墳出土)
襟を付けた複雑な構造の短甲で、全国でも11領しか出土していない珍しいものです。本例は大型に属し、作りが三角板を革で綴じる中期でも古いタイプに属します。高度な技術を要する複雑な構造から、ヤマト政権に直属した有力首長のみが所有しえた優品です。

三尾金具
(大塚山古墳出土)
3本の尾の先に色彩豊かで長く綺麗な尾羽を装着して、装飾の少ない衝角付冑の頂部に載せ、飾りとしたものです。形と文様は盾をミニチュアに模倣した優品で、盾の持つ呪力を期待して冑に装着したのでしょう。また、青銅製としては全国で唯一のものです。

帯金具の垂飾り
(城ノ山古墳出土)
80メートルほどの中型前方後円墳から出土したかたい金具のベルト部分に垂れ下げた飾りです。非常に薄い銅板に金メッキした金銅製品です。文様は、非常に細い鏨で彫った三角形の点を連ねて線に見せかける「蹴り彫り技法」を用いており、高度な技術の彫金が施された優品です。
※すべて堺市博物館蔵 写真提供 堺市博物館
会期
平成22年2月6日(土)〜6月27日(日)
午前9時30分〜午後5時15分(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日、祝日の翌日 (当日が土・日曜日、祝・休日の場合は開館、その翌日が休館)
入館料
一般200(160)円、中学生以下・65歳以上・障害のある方は無料
( )内は20名以上の団体およびJAF会員証提示の方
学芸講演会 ※無料 申込不要 直接会場へ
「仁徳陵古墳築造の時代‐百舌鳥古墳群からさぐる‐」
日時:3月22日(月・休日)午後2時‐4時
場所:M・Cホール(博物館内)
講師:堺市博物館 学芸課 主幹 樋口 吉文
※講演後に展示解説あり。(参加者は入館料が必要。)
展示解説 ※入館料必要 直接展示室へ
日時:2月28日(日)、4月3日(土)、5月1日(土)、6月12日(土)午後2時から約30分
こどもファーストデイ(毎月第3土曜日)は、中学生以下の子どもを連れた家族も無料