ナビゲーションを飛ばして本文へ
トップページ 施設概要 交通・アクセス リンク集
7階
舳松人権歴史館
6階
図書ホール
5階
地域交流課
4階
地域交流課
3階
IYS事務局
2階
ちぬが丘大ホール
ちぬが丘
スポーツセンター

2010年度海外研修報告

1、マーシャル諸島の概要

ミクロネシアマ地域の東端に位置する島国で、29の環礁(サンゴ礁が隆起してできたもの)と5つの独立した島で人が生活しており、他にも1225余りの小環礁が存在する。首都はマジュロ環礁にあるマジュロで、200万平方キロの広大な海域の中に、181平方キロメートルの陸地面積を保有している。総陸地面積は堺市の約1.2倍の大きさである。
 気候は熱帯気候で年間を通して平均気温は27度とほぼ一定である。日中は日差しが強いが、海からの潮風があり、日陰や朝、夕は過ごしやすい。平均降雨量は日本の2倍ほどで突然降りだすスコールが多い。
 公用語はマーシャル語と英語が存在するが、日常会話はマーシャル語が使用されている。また、日本によって統治されていた歴史があるので、発音や意味が日本語に由来すると想像されるマーシャル語がいくつかある。
 マーシャル諸島では、自国通貨がなくアメリカドルをしようしており、伝統的自給経済と貨幣経済が混在している。主要な産業として、コプラ(ヤシ油などの原料)産業や漁業があるが、生産性は高くなく、生活必需品の多くを輸入に依存しているため、貿易収支は恒常的な赤字が続いている。国家歳入の約9割が海外からの財政援助を受けている状態である。

マーシャル諸島1 マーシャル諸島2 マーシャル諸島3
マーシャル諸島の海 マーシャル諸島の夕日 マーシャル諸島の国会庁舎

2、マーシャル諸島の課題

自然

自然と共存した生活をする中で、ゴミは自然に還るものばかりであった。しかし、現在は輸入品の増加により自然に還らないゴミ(ペットボトルなど)が増加している。さらに、そこに住む人々が昔ながらの意識のままゴミを道端に捨てたり、分別をすることなく捨てることがこの課題を深刻化させている。
 また、マーシャル諸島は珊瑚礁が隆起した土地なので、平均海抜が2メートルと低く、最高地点でも6メートルである。近年の気候変動による海面上昇の影響を大きく受け、海岸浸食が進んでいる。このまま海岸浸食が続けば、今世紀中には島の80%が海に沈むといわれている。

マーシャル諸島4 マーシャル諸島5
ゴミが漂着した海岸 昔ながらのゴミ捨て場

歴史

マーシャル諸島には、マーシャル語が昔から存在していたが口語であり、文字文化は存在しなかった。現在は1850年以降、海外からの宣教師の活動として文字が開発された。マーシャル諸島の人々は昔から文字を使って過去の出来事や歴史を書籍などで伝承する習慣がほとんどなかった。このことが課題となり、各国に占領されてきたことやアメリカによる核実験が行われたことについて語り部活動でしか残らず、歴史を正確に知る人が少なくなっている。

健康

近年、海外からの輸入品の増加により、食生活や文化が変化してきている。食生活については、スーパーマーケットで加工品が多く売られ、昔ながらの素材を活かしたものが減少している。そのことにより、高カロリーなものを摂取し、生活習慣病が増加している。
 また、海外からの嗜好品の増加から青年による喫煙、薬物乱用、エイズなどの健康被害も増加傾向にある。

3、マーシャル諸島での意識啓発

昨年度の海外派遣団員の調査活動をもとに、今年度、私たちができる貢献活動を検討した。マーシャル諸島での課題は多岐にわたり、そこに暮らす人々の多くは、自分たちが直面している課題について自ら解決するという意識が希薄である。そのため、住民への意識啓発が重要であると考えた。そのため、今年度は現地の人々に対して次のような活動を中心に現地NGOと協働で取り組むことにした。

【自立支援】

マーシャル諸島6

(1)クリーンアップ活動
 離島には、ゴミ処理施設がなくゴミ箱も数個しかない。穴を掘ったゴミ捨て場があるが、道端の茂みに捨てることが多い。そのゴミを現地NGOと協働で回収し、分別を実施することで現地住民への気づきを促した。
(2)住民への啓発活動
 現地の家庭を訪問して、危険ゴミ(バッテリー、乾電池など)が落ちている現状と危険性について、またそれらのゴミの分別方法について啓発をした。
(3)海岸浸食の記録写真
 昨年度の海岸浸食を記録した写真をもとに同じ位置、角度で撮影することで、この1年間の浸食状況を記録する。この記録写真を現地の人々に発信し、マーシャル諸島で起こっている現状について理解と気づきを促し、解決に向けた問題提起をした。

マーシャル諸島7 矢印 マーシャル諸島8

【指導者の育成】

マーシャル諸島9

(1)Future generation meeting (次世代会議)
 現地で施設訪問してお世話になった人たち、現地の地権者、高校生・学生、JOCV職員など多くの人たちを招いて、私たちが見て、学び、感じたことをわかりやすく伝えるために、英語の文章とイラストで紙芝居風に発表した。
 また、マーシャル諸島の抱える課題について意見交換を行い、今後のマーシャル諸島での取り組みにつながるきっかけづくりをした。「私たちにできること」としてお互いの意識向上につなげた。
(2)国会訪問
 現地NGOと共に、大統領・伝統的な土地の首長組織を表敬訪問した。そこでは、マーシャル諸島が抱える課題と現在実施している取り組みについて意見交換した。国とNGOの活動からマーシャル諸島としての方向性が確認できた。

問い合わせ

インターユース堺 事務局

>>このページのトップへ戻る