百舌鳥古墳群


平成22年11月22日、百舌鳥・古市古墳群がユネスコの世界遺産暫定一覧表に記載されました。これによって両古墳群が、日本が世界遺産登録をめざす遺産に認められたことになります。 暫定一覧表とは、日本がユネスコへ提出する一覧表で、登録をめざす遺産は、まず、この一覧表に記載される必要があります。


世界文化遺産登録の流れについては、こちらをご覧ください。



百舌鳥・古市古墳群の世界遺産暫定一覧表記載を文化庁に提案

市では、平成18年4月に考古学、古代史、都市政策等の専門家で構成する堺市歴史文化都市有識者会議を設置し、登録に向けた諸課題の検討を行ってきました。
平成19年6月に、同会議から「歴史的経緯から百舌鳥古墳群と古市古墳群は一体的に世界文化遺産登録をめざすべき」との意見が示されました。 これに基づき、平成19年9月26日に大阪府、羽曳野市、藤井寺市と共同で、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産暫定一覧表記載資産候補提案書を文化庁へ提出しました。

古市古墳群とは

古市古墳群

羽曳野市から藤井寺市の東西4キロメートル、南北4キロメートルの範囲に広がり、4世紀後半から6世紀前半にかけて造られた44基の古墳が現存しています。
その中には、日本で2番目の大きさを誇る応神天皇陵古墳、8番目の大きさの仲姫皇后陵古墳など巨大古墳が含まれています。百舌鳥古墳群と古市古墳群は地理的にも近く、歴史的にも同時代に造られたものです。

平成19年に、大阪府、羽曳野市、藤井寺市と共同で文化庁へ提出した提案書です。


世界文化遺産特別委員会
「世界遺産暫定一覧表への記載が適当」と評価

平成20年9月26日に国の世界文化遺産特別委員会による審査の結果が発表され、全国32件の提案の中から「百舌鳥・古市古墳群」をはじめ5件が「世界遺産暫定一覧表への記載が適当」と評価されました。

百舌鳥・古市古墳群に対する評価の主な内容は次のとおりです。

  1. 平面積で世界最大と言われる仁徳天皇陵古墳をはじめ最大級の古墳の多くが含まれるなど、日本を代表する古墳群である。
  2. 世界の古代国家形成期に築造された他の巨大記念工作物にも並ぶものである。
  3. 日本の国家形成の過程を示すだけでなく、独特の形態を持つ古墳を築造するために集中的に膨大な労力が投入されたことを示す極めて重要な資産である。
  4. 日本を代表する古墳群として、顕著な普遍的価値を持つ可能性が高い。

なお、「百舌鳥・古市古墳群」については、暫定一覧表の記載に先立って次のような課題を整理すべきとされました。

  1. 陵墓についての適切な保存管理をどのような形で担保するのかについての考え方の整理。
  2. 世界遺産の審査などが陵墓の特性を十分尊重して行われること。
  3. 資産の保存管理状況に係る定期報告など、世界遺産条約の履行義務に対応可能な体制の整備。
  4. 都市化が進んでいることから、緩衝地帯の範囲と規制内容について、明確な方向性を示すこと。

世界文化遺産特別委員会 世界遺産暫定一覧表への記載を了承

平成22年6月14日、国の世界文化遺産特別委員会が開かれ、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産暫定一覧表への記載が了承されました。同年10月6日の世界遺産条約関係省庁連絡会議での了承を経て、世界遺産暫定一覧表に記載されることとなりました。